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チコちゃん レストランの氷に穴が開いている理由、その開発過程「たぶんこうだったんじゃないか」を考えてみた話

チコちゃんに叱られる!は見逃さないようにしている番組だ。

9月11日放送に『レストランの氷はなぜ穴があいている』というテーマがあって、知らなかったので興味深かった。

なぜ穴があいているかと言うと、透明で純度が高く溶けにくい氷を作るという目的と関係しているそうだ。

最近の冷蔵庫では見かけないけれど、いわゆる製氷皿は水を溜める。ところが業務用の製氷装置では製氷皿をひっくり返したような構造に下から水を吹きかけ、ゆっくりと凍らせていくそうだ。

なぜこのようにするかと言うと、氷が凍るときには不純物を排除しながら凍るそうで、その不純物の逃げ場を作るために「ひっくり返した構造」が必要で、出来上がった氷を回収しやすくするために最後に余裕部分としての穴が必要、ということらしい。

へ~~と思いました。

見なかった方で興味ある方は再放送もアーカイブもありますのでぜひ!!

ところで、どうやってこのような製氷装置にたどり着いたのか。番組では「NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場」というのがあってけっこう面白いけれど、この回には無かったので自己流で考えてみた。

1.課題の発生・気づき
これまで純度の高い天然氷を使っていたレストランがキューブタイプの製氷機を使用し始めたところ多くの不満が寄せられた。それは
①透明でないので美しくない
②溶けるのが早いのですぐに飲み物が薄まってしまい、おいしい状態で長く楽しめない

2.観察や知見によりどうすれば良いか研究
課題を解決しようとした開発者は透明で純度の高い氷と白く濁ってしまう氷は何が違うのか、どうすると透明で純度の高い氷ができるのかを考え、観察し、知見を探した。

3.ゆっくり凍らせること、不純物の逃げ場を作るという仮説に至る
もしかするとここまではすぐにたどり着いたかもしれない。

4.実現する方法を考え、試作を繰り返して完成させた
どうしたら不純物の逃げ場を作りながらゆっくり凍らせることができるのか、しかも出来上がった氷を回収する方法が容易でなければならない。
試作と実験を繰り返しながら現在の方法に至った。

こんな具合でしょうか、途中では様々な曲折があったと思います。

ところでクールフライヤーの研究開発過程と似ているなぁと感じました。

詳しくはまた書きますが、当社の場合には気づきから10数年、本気で現在のクールフライヤーにつながる研究をしてみようと思ってからでも10年かかってしまいました。

レストランに広く普及している製氷機と同様に、クールフライヤーが厨房の揚げ調理の課題を解決して普及することを願っています。

今量産機の試作機を製作しています。がんばります!!

PRODUCTS
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用途に併せた、
2つのラインナップ

クールフライヤーは、これまでは当たり前とされて来たこれらの課題を、シンプルな水冷構造と加熱制御(技術解説をご参照ください)のみで解消することに成功しました。

CFT-7
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小型 / 卓上型

小型 / 卓上タイプの
クールフライヤー

小~中規模店舗や、食材を分けての2台使いなどにおすすめです。
 

CFT-18
CFT-18

標準型 / 自立型

2024年11月発売
(一都三県限定)
揚げ調理量が多い店舗向けの
クールフライヤー

リザーブタンクを活用した揚げカス自動排出機構付き。揚げカス処理の手間を省き、揚げカス由来の油劣化も抑制します。

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