10年以上にわたって研究開発を継続しその間無報酬だと言うと、生活費をどうしていたのかとの質問を良く頂きます。昨日もそのようなことがありました。
妻は周囲から心配されて「大丈夫なの?」という声をよく掛けられるそうです。
今日はなぜ報酬ゼロで10数年も研究開発と事業を継続できたのか、私の投資信託についての経験を書いておきます。
コロナ禍で収入が減ってしまった人、絶たれている人にとっては不愉快な話かもしれませんが、多くの皆さんに役立つ情報だと思いますのでご容赦下さい。
私は当時は可能だった60歳から年金をもらい始めました。何年か我慢すれば将来の年金が増えることも知っていましたがそうはしませんでした。様々なシミュレーションをした結果、自分の場合は60歳からもらった方が得策だと考えたからでした。あくまで私の場合です。
それ以前、早期退職した際にも退職金の年金化はしませんでしたが、これも熟考した結果でした。
これらの結果、年金で生活するには遠く及びません。
しかもクールフライヤー事業に対して資本金を含めて恐らく2000万円近くを投じており、また飲食に関わる者としての勉強も含めて外食機会も多く、平均的な家庭よりもこの間の出費はずっと多いと言えます。
普通に考えれば家計の持続可能性は無いように思えるので質問を頂くわけですが、このギャップを埋めてくれているのが実は投資信託からの収益です。
その額はけっこう多く、これに年金収入も加わるのでどちらかと言えば豊かと言えます。だからこそ長い間無報酬にも関わらず特別な節約生活をすることもなく、出資を行い、現在も持続可能性を維持しています。
私が投資信託に出会ったのは20数年前で、2004年に早期退職するまでに多少の経験を積んでいました。
勤務による収入もある程度見込んだ上で、退職金を含めて運用すればある程度持続可能な家計ができるという計算をしました。
実際に勤務収入があったのは最初の一時期でしたから、目論見は崩れる可能性もありました。
ところが、その減収分も投資信託からの収入が埋めてくれたのです。
2009年はリーマンショックからの回復過程で金融資産はかなり増えました。また2012~14年は連続してそれ以上に良い年でした。
もちろんマイナスが発生する年もあります。これまでに年間の成績がマイナスだったことが2009年以降で3回あり、特に2018年はまずい運用をしてしまったこともあって1000万円以上の含み損失が発生しました。
まずい運用というのはほとんどの場合、下がった時にまだ下がるのではと怖くなって売ることによって損失が確定します。底値近くで買い戻せばよいわけですがそんなことは難しく、結果的には何もせずにいた方が良かったということが多いです。
幸いにも2018年の損失は2019、20年で回復でき、今年も2月まで世界は株高で推移してきました。
3月は少し雰囲気が変わっています。大きな調整の可能性もあるので、現金比率を高めて備えています。
日本は先進国の中で、リスク資産の比率が少ない国です。
あまりにリスクを避ける国民性の結果でしょうか、普通であれば受けられているはずの恩恵を受けずにいるとも言えるのではないでしょうか。
もし私が投資信託を知らずにいたとしたら、また安全策と考えて退職金のほとんどを年金化してしまっていたら今の生活はなく、クールフライヤーの研究開発も途中で投げ出していたと思えます。
こうした経験をしてきているので、投資信託を未経験の方や、過去に苦い経験をしてやめてしまった皆さんにもお勧めします。
将来の自分の家計を少しでも強固に、持続性あるものにするためです。
とにかく一番良いのは、少しでも若いときから毎月積み立てて行くことだ思います。
こんな記事がありました。
良いことだと思います。このあと反動があって一時的に損失が生じても、ぜひ継続してほしいと思います。
こんな記事もありました。(会員限定記事ですみません)
持続性ある家計や、投資信託について考える機会にして頂けたら嬉しいです。