創業期の会社にとって、資金が最重要な課題の一つであることは間違いないと思います。
横浜アクセラレーションプログラムの計画においても、資金調達を掲げていおり、どれだけの資金がいつ必要で、どのような方法でその資金を調達するのかを考えておく必要があります。
また大型機の製造販売事業について協議が開始されましたので、具体的な事業の形態や、それに伴う資金の必要量を考える必要にも迫られています。
一方でこうした具体的な動きは、資金の必要量の明確化や調達方法についても考え易くしてくれました。
当面の生活費と試作関連、特許関連で必要な500万円は、ほぼ私個人の出資で行います。
前回2019年2月に400万円の増資を行いましたが、増資した資金で借り入れの返済を行ったため、実際に使える額は半分もなく底をつきつつありますので、既に再度の増資が必要になっています。
長いこと収入なしで研究開発してきたわけですから、私個人の資産が多いはずがありません。ただ事業の確実位が高まって来ていることもあって出しやすくなっていますし、将来的に出資比率が下がり過ぎないようにしておきたい気持ちもあります。
秋には事業の概要も見えて来ますので、その頃再度増資を実施したいと思います。
この時の出資者の殆どは事業に関係する方々です。これまでもお世話になってきた会社の代表者や、これから関係を構築して行く会社の代表者など、すでに出資の可能性を表明していただいている方がほとんどです。
中には、早い段階で金額を含めて出資の意思表明をして頂いている個人投資家の方も含まれています。
まだ今後も事業を構築していく過程で、出資の意思を持っていただける経営者の方は少なくないはずですが、それはあまり計算に入れないでも、この時点で資本金4,000万円程度は無理のない数字である気がします。
さらに製造投資で資金が必要な場合等には、日本政策金融公庫から2000万円程度を無担保・無保証で借りられる可能性が高いこともわかりました。
これまでの経験の中で、代表者でもないのに個人保証をしなければならなかった経験があり、トラウマになっていました。
なので「融資」ということに否定的でしたが、IDECの経営相談で日本政策金融公庫の制度を紹介され、実際に横浜駅近くにある支店を訪問してみました。
もちろん申し込み後の事業計画等の審査次第ではありますが、当社が融資の条件に十分に適合していることがわかりました。
必要になるとしても来年のことですが、このような選択肢が現実的であることを知って良かったと思います。今後の事業展開の選択肢が拡がり、提携相手が負担する資金の額が下がり、提携等の実現ハードルが下がるからです。
横浜アクセラレーションプログラムの伴走支援者である庭野さんと、今日ミーティングしました。資金調達の見通しを説明したところ喜んで頂きました。
今日、6ヶ月間の支援の実施内容とスケジュールを決めていこうというミーティングを持ちました。
その中で資金調達に関する私の計画を話説明しましたが、喜んで頂きました。というのは庭野さんにとってベンチャー企業の「資金調達」は経験もなく、得意分野でもなく、支援事業の目標の1つである「資金調達」は気の重いテーマであったようです。
それが私の説明で案外すんなり実現できそうなことがわかり、気が楽になったようでした。
私としても資金調達を支援事業のテーマの一つに挙げさせてもらったのですが、改めて具体的に考えてみたら既に実現性は見えていました。この半年間で資金調達に関して、見える景色が全く変わって来ていたのです。
特に油の劣化抑制性能試験を実施したことの影響が大きかったと思います。コンビニオーナーのMさんが訪ねてきてくれたからこそ思いついた実験です。Mさん、本当にありがとうございました。
庭野さんからは、支援期間に行いたいいくつかのアイデアを頂きましたが、面白いのですぐに賛成しました。これからが楽しみです。