先日、さっそくeiicon経由でキッチン家電を扱うメーカーからコンタクトが!というnoteを書きました。その後最最初の面談を終え、共創の可能性について検討を開始してもらえることになりました。
実はそれより少し前から、大手食品企業にもeiicon及びその他の方法でコンタクトを送っていたのですが、返信が届きました。
こちらからの投げかけから少し時間が経っていたのですが、最初から研究所の担当者の方とのミーティングがセッティングされるということは、社内である程度の検討がなされた上でのことですから、前向きに感じられます。
以前から協業や共創できたらと考えていた会社だけに、詳しい説明の機会を与えてもらえることは嬉しい限りで、このチャンスを生かしたいと思います。
食品企業との協業で何をしたいのか
ここから先は、あまり具体的に書くと相手企業に迷惑をかける可能性がありますので、他の食品企業を含む一般論として書きます。
1.新たなメニュー開発
クールフライヤーは油ハネが少ないという特長があるため、水分が多くて揚げるのを躊躇する食材でも調理可能なものも多く、お客様から近いところで調理パフォーマンスを行うことができます。昨日、柿やイチゴの素揚げについて書きましたが、まさにこの特長が生きています。
こうした特長を生かして、例えばクールフライヤーの初期のユーザーである小型飲食店向けのメニュー開発を共同研究できたらと考えています。セルフ串揚げ業態等もターゲット領域です。
こうした延長上には飲食の新業態開発ということもありそうですが、まだ満足な試作機もない状態ですから、飲食企業へのアプローチは少し先になると考えています。
2.調理後の清掃方法や油の保存方法の革新について
家庭においても業務の世界においても、揚げ調理のあとの清掃や油の保存には課題があります。揚げ調理を躊躇する家庭が多い原因になっているとも思われます。特に油を販売している企業であれば、この課題を共有できるはずです。
クールフライヤーは油ハネやオイルミストを抑制すると同時に、清掃や油の保存についての課題解決を考えてきました。そして今、解決アイデアを持っていますのでこの製品化と普及について相談したいわけです。
製品化自体は当社も含めて厨房・キッチン用品メーカーの仕事かもしれませんが、清掃や油の保存に関する革新は、おいしさと健康を提供し環境を守る食用油メーカーの使命でもあるはずで、長い目で見て業績の向上にも寄与するはずです。
3.コンビニ等で「注文後調理」を可能にするメニュー開発
眼の前で揚げた「揚げたて」が一番おいしいことは誰でも知っていますが、なかなかそうしたオペレーションはとれません。
たとえばコンビニでも人気の唐揚げは、販売数量を予測して揚げ調理を行い、ショーケースに保存しています。当然ながら味は劣化しますし、一定時間後には廃棄処分となり、「おいしさ」と同時に食材廃棄という課題もあります。
なぜ現状では注文後調理ができないのか、その理由を考えてみると、クールフライヤーなら解決できる可能性があります。ただし、これを実現するためにはフライヤー製造会社との共創の他に、食用油メーカー、メニュー食材製造会社、及び店舗運営会社との共創が不可欠です。
コンビニは小型フライヤーにとって巨大市場ですが、リスクも大きいので十分な助走期間を経たうえで取り組むことになると思います。ただ食品企業側の研究開発などにも時間が必要ですので、早い段階から共同研究など共創関係が築けたらうれしいです。
またこうした研究開発から、思ってもいなかった市場や業態が拓かれる可能性もあります。
4.「日本と世界の食文化に貢献する」取り組みを支援していただくこと
当社は「日本と世界の食文化に貢献する」ことを目標にしています。クールフライヤーの事業化が成功すれば、揚げ調理の課題を解決することで、日本と世界の揚げ調理の文化に貢献できると考えています。
またインバウンド消費や、飲食産業の海外展開にも良い影響をもたらせると考えており、大手食品企業にとっても理念や戦略を共有できる部分があると思います。
当社はまだ店舗での調理実験や、食品企業を含めたフード産業がメニューやレシピを考えるための本格的な試作機はこれからです。これに時間がかかってしまう最大の原因が資金の不足です。
大手食品企業は事業規模が大きいので、上記1から3との組み合わせになると思いますが、資金的な支援もお願いしたいと考えています。