キッチン家電に関わる企業などとの事業検討が進んでいますが、これまで進んでいる検討は主として技術的な内容で、コストや市場規模、事業の採算性などについても今後検討してゆく事になります。
そうした企業がクールフライヤー技術の将来性に確信を持ってくれた際に、どのような関係に進みたいのかについて、いろいろ考えられるものの明快な答えを持ち合わせていませんでした。
ずっと考え続けてはいたのですがこれという案にたどり着けず、堂々巡りをしていました。
そんな中で昨日から、biz/zineに掲載されていたこの記事を読みました。2017年4月から1年以上かけて連載されたものです。
この記事を見つけたのは、以前にセミナーで公演を聴く機会があった慶應義塾大学の村上 恭一教授の話の一部を思い出し、ネットで検索した結果でした。
『イノベーションのジレンマ』はハーバードビジネススクールのクリステンセン教授の著書で、日本では2001年に出版され、企業の経営企画や新規事業開発系ではかなり読まれている本のようです。
ところが20年近く経った今でも、日本の企業はまさに指摘されたジレンマの真っ只中にいます。なぜそうなってしまっているのか、どうしたらそこから抜け出せるのかについて考察されており、株式会社ゼロワンブースターの鈴木代表、合田共同代表と村上教授の共著となっています。
まだ5回目あたりまで読み進んだところですが、以前にいた企業での経験もあって腑に落ちることばかりです。日本と日本企業の競争力がこれ以上低下しないように、『イノベーションのジレンマ』を誤解なく理解したうえで、トライする企業が増えることを望みます。
記事は企業について書かれたものですが、どのような会社になりたいのか、協業を検討してくれている企業とどのような関係になりたいのか、について考えるヒントを与えてくれました。クリアになってきたその内容については改めて書くことにします。